鴨川シーワールド 夜の水族館探検に参加してきました!

こんにちは!雅です。初めて日記みたいな感じで書こうと思うので少しわくわくしています(*^▽^*)何編かに分けて書いていこうと思いますので、よろしければ最後までお付き合いください。

今回、千葉県鴨川市にある「鴨川シーワールド」へ行ってきました。

国内でのコロナウイルスの感染が確認され始めてから、職場以外の動物園、水族館施設には半年以上も足を運んでいませんでした。すごく久しぶりに水族館へ行けるということと、スペシャルなことにパートナーの誕生月ということで今回は鴨川シーワールドに隣接するホテルにも一泊しました。

こちらのホテルの公式ホームページから予約をするとついてくる特典がいくつかあるのですが検索していて目を引いたものが今回ご紹介する「夜の水族館探検」。(特典なしの宿泊だけでも水族館が無料で入館できます!超お得ですよね!)

気になる方は公式ホームページにて確認してみてください!

約40分間、夜間の水族館内を巡り解説を聞くツアー的なプログラムですが、悪天候時や動物たちの状況により中止となる場合もあるそうですが、この日は何事もなく決行されました。よかった。が、しかし、なんと毎日開催しているそう…!:;(∩´﹏`∩);:

元 飼育員として、普段の飼育や他の業務でかなり神経を使っているであろう飼育員さんの体調などの面で少し心配になってしまいました。。いつもお疲れ様です。

夕食を済ませてからロビーに集合。小さなこどもからおとなまで、幅広い年齢層の方々が参加されていました。

この日は3グループに分かれて順番に各展示を周りつつ、飼育員さんの解説を聞きました。

シャチ Orcinns orca (iPhone11proで撮影)

まずはシャチの展示からでした。

シャチ以外にも、イルカやセイウチ、ペンギンやエトピリカなどの展示も周りましたがネタバレになってしまうのと、あらあじめ用意してきた質問を飼育員さんに回答いただきましたのでその話をメインにご紹介していきたいと思います。

毎日開催されているだけあってか、シャチたちも「お、今日もまた来たのか」とばかりにお客さんの元にやってきてくれました。

昼間もシャチのパフォーマンスを見ていたのですが、その時はお客さんに興味を示して寄ってくるというよりも、パフォーマンスで濡れるのを防ぐためのポンチョ(300円)や50周年記念タオル(500円)、ポップコーン(300~500円)を販売するために客席前のシャチ水槽の前に立っていた従業員さんたち(の洋服とかかな?)に反応して寄って来ている印象でした。

従業員さんに寄ってくるシャチ

昼間と夜間、実際にシャチがどう思っているのかは、わたしにはわかりませんが何か別の興味にひかれて人間のところにやってきてくれているのだと思います。

肝心の飼育員さんによる解説では、シャチは肺呼吸のため、一定時間経過すると酸素を吸いに寝ている時でも水面にやってくるそうです。ちなみにシャチの呼吸をするための噴気孔(人間でいう鼻)は水中生活に適応するために頭頂部にあります。頭の上に鼻があれば呼吸がしやすいですよね。

また、わたしは暗くて確認できなかったのですが、「半球睡眠」といって片眼ずつ眼を閉じ、泳ぎながら眠っているそうです。片方の眼を閉じているときに片側の脳は休んでいる状態、が繰り返し行われるのでしょうね。

餌はサバ、ホッケ、シシャモなどが与えられているみたいです。

シャチのプール全体図(iPhone11proで撮影)

また、この広いプールの水量は皆さんのお家のお風呂の約60年分にもなる海水が使われているそうです。(あっ…人工海水なのか天然の海水なのか、飼育員さんに確認しておけばよかった…完全に確認忘れてた…)

他の展示への移動もあり、あまりシャチだけに時間はかけられないのであまり詳しい解説は聞けませんでした。元 飼育員として解説していた身なので、痛いほどわかりますが幅広い年齢層の方々に対して専門的な話は好まれないことが多いので、大体はわかりやすい軽めの解説で終わりがちになってしまいますね。深い話をいかに興味を持って聞いてもらえるか、が個人的な目標のひとつです。

夜間のエトピリカ展示場(iPhone11proで撮影)
夜間のアシカ・アザラシの展示場(iPhone11proで撮影)

iPhone11proの夜間モード(?)で撮影しておりましたので、すごく明るく映っていますが実際はもう少し暗いです。一眼も持って来てはいたのですが、この時はiPhone11proの方が軽いし、設定とかいじらなくて済むし、楽でした(*’ω’*)

こんな感じで各所を巡り、ロビーにて解散でした。

質問があれば飼育員さんが少し残っていてくれるのでその時に、とのことでしたので雅の名刺を持参でいざ突撃!

わたしは専門学校で確かに海洋生物を習ってはいましたが、実際に飼育経験はないのでイルカやシャチといった水生哺乳類に対する感覚が全くわかりません。

昼間にシャチのパフォーマンスを見た際に、ナレーションの方が「シャチがわざと皆さんに向けて水をかけてきます」というアナウンスをしていました。そこで、イルカやシャチも、観客席にいるお客さんの歓声や悲鳴(海水がかかってくるので(笑))に反応して、もっとやってやるぞ!と張り切るような行動をとるのかどうか、という疑問が生まれたのでぶつけてきました。

シャチのトレーナーさんに、この質問をさせていただきました。

トレーナーさんいわく、パフォーマンスはシャチ対トレーナーで行われるものであるため、観客席にいるお客さんの影響を受けているかどうかは実際にはわからないそうです。しかし、シャチも生き物なのでやる気のある時やこの技、今やりたくなさそうだな、という感覚が眼を見てわかるそうです。

技を披露した後に「今のよかったよ!」という意味を込めて、水面に上がってきたシャチの頭をたくさんたくさんこすっているトレーナーさんの姿を確かに昼間、見ました。餌をやることも褒める理由のひとつですが、触れる事でもその意味になることは初めて知ったので驚きでした。

シャチのパフォーマンス時、頭付近に触れてコミュニケーションをとる(NikonD5300で撮影)
シャチのパフォーマンス時、餌(報酬)を与えて直前(この場合は技)の行動をほめる(NikonD5300で撮影)

こうしてシャチとコミュニケーションを取りながら、パフォーマンスでは皆さんに技を披露しているのですね。

そして同じトレーナーさんに、イルカはどうなのか?と質問してみたところ、イルカの担当期間が短かったため、確実な答えではないが、イルカプール前にいるお客さんの反応を見て「もっとかけちゃお~~」というようないたずら的な?感じでジャンプをして水しぶきをかけているそうです。

もしかしたら、わたしの疑問であった「張り切ってやるぞ!」という行動は、イルカには顕著に表れるのかもしれませんね。

カマイルカ Lagenorhynchus obliquidens リアルな眼。(iPhone11proで撮影)

研究者や飼育員が集まるような学会や、飼育員の研修のようなものに参加した際でも、イルカやシャチのトレーナーさん、飼育員さんに出会えるとは思いますが、なんせ分野が少し違うので今回のように大型の水生哺乳類と関わる方々とお話しする機会はなかなかありません。

本当にお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。

わたしも両生類、爬虫類一点集中型なので少し視野を広げて、これからも現場の方々と交流、情報交換などしていきたいと思います。

ここまで雅の日記にお付き合いくださった皆さんにも感謝します!ありがとうございます!!

海洋生物全般の知識がほぼ皆無になっているので、勉強しなくては、と書いていて思いました…。あと、どうして水族館でショーやパフォーマンスをするのか、という理由も今回書ききれなかったのでまた勉強し直してからブログかYoutubeで公開したいと思います。

次回は鴨川シーワールドの展示について語っていこうと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました(*´▽`*)

ホテルのお布団敷いてくれたスタッフさんが、置いといたシャチのぬいぐるみ並べてくれた…(*´▽`*)♡